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Dominion: 新Sovereigntyシステムでの領土攻防

2009年11月15日 19:50 (最終更新 2009年11月16日 08:13) | Dev Blog

【Dev Blog | Dominion – Storming the Gates】

Dominionで導入される変更は数多いが、最も徹底的に検討されたのはSovereignty争奪の仕組みだ。

基本的な仕組みは固まっていたとはいえ、実際の「流れ」は何週間もかけて修正を重ねに重ねた。その甲斐あって、堅固かつ継続的拡張性をもったものに仕上がったと自負している。

ここに至るまで、仕様案は社内のあらゆるデザイナーの手を渡り歩き、様々な面で突っ込んだ議論が交わされた。あえて仕様確定を遅らせてまで、プレイヤーの意見をできるかぎり汲み上げてきた。フォーラムの投稿を読み、CSMに相談し、FanFestでプレイヤーの生の声を聞き、こうしてできあがった新Sovereigntyシステムは、EVE史上最もプレイヤーに影響を受けた機能といっていいだろう。

プレイヤーのフィードバックを受けて、私たちが改良案を示す、というこの過程は数限りなく繰り返されてきた。Sovereigntyシステム刷新の目的は、0.0での戦いをより躍動的にし、侵略側・防衛側双方が戦略的決断を迫られるようにすることだ。ごくおおざっぱにまとめると、基本方針は以下のようになる。

  • SovereigntyをAllianceのインフラに結びつける。
  • 防衛側に「相手を待ち構える」以外の戦術をとる余地を作る。侵攻のどの段階においても、防衛側が侵略側の施設を攻めることで、攻勢に転じられるようにする。
  • Sovereignty争奪の過程は段階化するが、ピンポンゲームに陥らないようにする(ロシアのAllianceが寝ている間にアメリカのAllianceに奪われていた、ということが起きないように)。
  • 侵略の動機を問わない仕組みにする。領土目当てによそを侵略するのも、単にいやがらせでインフラを破壊するのもありにする。

StarbaseはSovereignty確保には関与しなくなる。POSをばらまき7日間待つだけで他Allianceの領有権を打ち消せる時代は終わった。これからは、人の領土が欲しければ自らの爪と牙で奪い取らねばならない。

さて、星系占領の具体的手順を説明するにあたっては、まずDominionで新たに追加される3つの施設とその働きを知ってもらう必要がある。

Territorial Claim Unit (TCU)

Territorial Claim Marker

Territorial Claim Marker

これがTerritorial Claim Unit (TCU)だ。

誰のSovereigntyでもないSolar Systemに、このTCUをアンカーしてオンラインにすれば、System内の各Stargateにリンクして、そのSystemを自分のものと宣言できる。TCUには自分のAllianceのロゴが堂々と掲示される。TCUがオンラインになると、以後そのAllianceにはUpkeep(独占維持費)を定期的に支払う義務が生じ、TCUはターゲット不可になる。TCUは星系における支配権の象徴であり、TCUが陥落する時はあなたがその星系を失う時だ。

Sovereignty Blockade Unit (SBU)

0.0でどういう暮らしをするかによって、Sovereignty Blockade Unit (SBU) はこよなき戦友にもなれば、最大の敵にもなるだろう。SBUは「おまえのSovereigntyを奪う」という侵略者からの意思表示だ。あなたの城門に叩きつけられる破城鎚だ。SBUは、Stargate付近でオンラインにすると、そのStargateとTCUとのリンクを切断する。そうしてSolar System内のStargateの51%以上がリンクを切られると、Sovereigntyが奪われる危険が出てくるので、支配者はSBUを破壊して対処しなければならない。

Infrastructure Hub (I-Hub)

自分がSovereigntyを持つSolar System内で、Infrastructure Hubをオンラインにすると、そのSystemを好きなように改造できる。Hubに各種のUpgradeを取り付けることで、Jump BridgeやCyno Jammerをアンカーできるようにしたり、特定の種類のサイトを湧きやすくしたり、ワームホールを出現しやすくしたりが可能になる。 Upgradeについては後日、別途詳しい解説をDev Blogに掲載するが、ここではとりあえず、Infrastructure HubはSovereignty防衛の要にもなることだけ知っておいてくれればいい。

Outpost/Infrastructure Hubの新Reinforcementシステム

Dominionでは、OutpostとInfrastructure Hubは共に、2回のReinforcedモードを経て占拠/破壊される。1回目はシールドが一定量以下に減った時に、2回目はアーマーが一定量を切った時に、それぞれ発動する。Outpost/Infrastructure Hubの所有者は、Reinforcedモードが発動から何時間後に終了するかをあらかじめ設定しておける。ただし、タイマーには作動誤差があり、実際にReinforcedから復帰する時刻は設定よりある程度前後する。

このような仕組みにした理由は二つある。かつてのステーション・ピンポン問題(Outpostの所有者がころころ変わってしまう)を再発させたくないのと、タイムゾーン問題(敵が活動できない時間帯に一方的に施設を攻略されてしまう)を緩和したいからだ。

Sovereignty攻防の流れ

下の流れ図を見てほしい。

Sovereignty Flowchart (2009/11/11)

Sovereignty Flowchart (2009/11/11)

OutpostとInfrastructure Hubも領土防衛の役割を果たすことがわかるだろう。ただ、SBUがどう関わってくるかは、この図だけではぴんとこないかもしれない。想定される状況と施設相互の関連を個別に説明するのがいちばん判りやすいだろう。以下の条件は、流れ図を動かす「ルール」と思って読んでほしい。

[2009/11/16 8:11追記:プレイヤーが作成したより判りやすいフローチャートが公開されている。]

Sovereignty

Outpostの占拠、HubやTCUの破壊だけでは、Sovereigntyを獲得できない。TCUが破壊されても、単にそのSystemが中立状態に戻り、誰でもTCUを設置できるようになるだけだ。敵のTCUを破壊したのち、自前のTCUをアンカーし、オンラインにして初めて、そのSystemのSovereigntyを奪い取ったことになる。

防衛施設 (Outpost / Infrastructure Hub)

OutpostとInfrastructure Hubは、陥落するまでに2回、Reinforcedモードを発動する。これは先に述べたとおり、所有者の活動時間外に一方的に決着がついてしまうのを防ぐためだ。

Outpostは48時間のReinforcedモードを2回発動する。 占拠されるまで最低4日間の猶予があるわけだ。

Infrastructure Hubは24時間のReinforcedモードを2回発動する。破壊されるまで最低2日間の猶予がある。

攻撃施設 (Sovereignty Blockade Unit)

攻撃可能/攻撃不能(Vulnerable / Invulnerable)

Sovereignty Blockade Unit (SBU) は、アンカー開始からオンライン完了までは、攻撃して破壊できる(Vulnerable)。

SBUは、同一System内のOutpostおよびInfrastructure HubのReinforcedモードに同調して、一切の攻撃を受けつけなくなる(Invulnerable)。つまり、System内のOutpost/Infrastructure HubがすべてReinforcedモードであるかぎり、SBUも攻撃不能である。

もしOutpostとInfrastructure Hubが両方とも攻撃可能なら、SBUも攻撃可能である。Outpostが攻撃不能でもInfrastructure Hubが攻撃可能なら、SBUは攻撃可能である。OutpostとInfrastructure Hubが共に攻撃不能なら、 SBUも攻撃不能である。

Stargateをめぐる攻防

もしオンライン状態のSBUがSystem内のStargateの51%未満になったら、OutpostおよびInfrastructure Hubは攻撃不能の状態に戻る。攻撃側がふたたびStargateの51%以上でSBUをオンラインにすれば、Outpost/Infrastructure Hubは攻撃可能な状態になる。

Sovereigntyはないが、OutpostがあるSystem

  • Outpostの所有者がそのSystemのSovereigntyを持っていない場合、そのOutpostは攻撃可能である。SBUを設置する必要もなくOutpostを攻撃・占拠できる。
  • SovereigntyはないがInfrastructure Hubがある状況はありえない。Infrastructure Hubの設置には、現地SystemのSovereigntyが前提条件となるからだ。

Sovereigntyはあるが、OutpostもInfrastructure HubもないSystem

  • Sovereigntyを奪取するには、System内の51%以上のStargateでSBUをオンラインにしなければならない。
  • SBUがオンラインになると、TCUを攻撃可能になり、破壊できる。
  • TCUが破壊されるとSovereigntyが消滅し、侵略者が自分のTCUを建てられるようになる。
  • TCUにReinforcedモードはない。(CCP Sisyphus補足)

Sovereigntyがあり、Outpost/Infrastrucure HubもあるSystem

  • Outpostの所有者がそのSystemのSovereigntyを持っているなら、Outpostは攻撃不能である。攻撃可能にするには、System内のStargateの51%以上にSBUを設置してオンラインにしなければならない。
  • Outpostが2回のReinforcedモードを経て陥落した場合、そのOutpostの所有権は攻撃者に移る。
  • Infrastructure Hubの所有者がそのSystemのSovereigntyを持っているなら、Infrastructure Hubは攻撃不能である。攻撃可能にするには、System内のStargateの51%以上にSBUを設置してオンラインにしなければならない。
  • Infrastructure Hubが2回のReinforcedモードを経て陥落した場合、そのInfrastructure Hubは破壊される。
  • System内のOutpostが占拠され、かつInfrastructure Hubが破壊されると、TCUが攻撃可能になり、破壊して自前のTCUを建て直すことで、Sovereigntyを奪取できる。

考えられる戦術的選択

侵略側:Outpostを攻めるか、Hubを攻めるか? どれぐらいの戦力を割くべきか? 防衛側がSBUを攻撃して施設を攻撃不能に戻そうとするかもしれないから、SBUにも兵力を残したほうがいいだろうか?

防衛側:Outpost/Hubを攻撃している侵略軍を直接たたきつぶすか? それとも敵のSBUに捨て身の全力攻撃をかけて、敵が攻撃を中断せざるをえないよう仕向けるか?

新Sovereigntyシステムへの移行措置

今ある領土はどうなるのか?

12月1日にDominionがリリースされた後も、Cyno Jummer、Jump Bridge、Cyno Beacon、Capital Ship Asembly Arrayなど(設置にSovereigntyが前提となる)施設はそのまま稼働しつづける。Dominionリリース日のダウンタイム中に、特別なスクリプトを起動して、各SystemがAllianceに支配されているかどうかチェックする。SovereigntyのあるSystemにはTCUを自動的にアンカーし、オンラインにする。

Sovereignty取得の日時は旧システムからそのまま引き継ぐので、新システム下で各種施設を設置するのに必要なUpgradeの取付条件(Sovereignty保持日数)はそれで満たせるはずだ。

移行準備のために、12月8日(火)まで7日間の猶予期間をもうける。1週間のあいだ、新システムによる施設設置条件は適用しない。この間に、新システム下で各施設を稼働させるのに必要なInfrastructure HubやUpgradeを購入・製造・設置して、人員配置を整えることができるだろう。

12月8日以降は、各種Sovereignty施設を稼働させるには対応するUpgradeが必要になる。もし条件を満たしていない場合、施設はオフラインになる。

Future Iterations

新要素や仕様変更が各Allianceの日々の活動に与える混乱をなるべく最小限に抑えたい、というのが私たちCCPの一貫した気持ちである。この記事で示した変更は、新システムのほんの基礎にすぎない。移行の混乱がおさまり新システムが順調にはたらいていることを確認できしだい、侵略側・防衛側どちらにも新しい要素を随時追加していくつもりだ。

Dominionでの投入を見送らざるをえなかった新要素は数多い。延期にした主な理由は、これほど大規模な仕様変更を行うことを考えると、まず既存の要素が新システムでうまく動くことを確認してから新要素を上乗せするほうがいいと判断したからである。

Tweaking & Testing

私たちはプレイヤーが事前に新要素をできるだけ実地に触っておけるように、テストサーバに随時実装を進めている。テストや仕様変更については Test Server Forum で随時告知するのでチェックをおすすめする。私たちはフォーラムに寄せられるあなたの意見や要望に絶えず目を通し、Dominion公開日まで最終調整を怠らない。

(このDev Blogに関する意見/感想スレッドが公式フォーラムに設置されています)

タグ: Dominion, sovereignty

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